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2010.05
バイク再生物語 Vol.08 

22年間放置されていた「カワサキFX400R」。
持ち込まれた状態は見ての通り“全治不能”。
どこのバイク屋も対応できず、運命的な出会いのようにGPクラフトに持ち込まれた。
GPクラフトには、兄弟車である「カワサキGPZ400R」があったのだ!!
この部品を駆使しての再生作業が始まり、三ヶ月かけて、ついにFX400Rは奇跡的に蘇った。

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  • 持ち込まれた
    状態
  • 車体分解

  • エンジン
    分解
  • エンジン関係
    ボルト類
  • 車体関係
    ボルト類
  • エンジン
    車体パーツ塗装
  • エンジン
    組付
  • 車体組付

  • 車体完成

ガソリンタンク内は雨水が満タン!使用不可能のため、兄弟車であるGPZ400R部品使用。

1988年式、走行6000km、約20年放置。純正部品はほとんど欠品の車両。

フレームダウンチューブは錆が深く使用不能と判断。GPZ400Rのアルミ製のものにコンバート。

ブレーキキャリパ、キャリパステーは前後とも使用不可。

M6のボルトは分解時に全部折れた。

フロントブレーキマスターは使用不能のため、GPZ400Rを流用。リヤブレーキマスター、ハンドルスイッチ左右、メインスイッチも同様。その他全て、キー合わせ作業を行う。

インナーチューブは欠品のため再生メッキコーティングを依頼。錆が深かったが、何とか再生!

FX400Rノーマルテール。ナンバープレートも傷んでいるので、再交付申請となった。

メインフレーム曲がりなし。錆は全面に広がっていたが使用は可能。

スイングアームはアルミ製のGPZ400Rより流用する。サスペンションも同様。

ハーネス類は洗浄しカプラー及びギボシ交換。

クーリングファン固着で使用不可。GPZ400Rより流用。

メータ廻りの部品は全て欠品のため、細部まで洗浄し組戻す。

タコメーターが作動不良のため、分解注油を行う。

実走6000キロのエンジン

プラグホールに砂が積もりかたまっていたため、はつり作業は困難であった。

組み付けボルトを何とか折らずに分解終了!

燃焼室も6000キロのエンジンらしく問題なし。

腐食しているだけで、使用上問題なし。

クランクメタルもそのまま使用可能。

プラグホールに砂、ほこりがつまっていた。

再メッキ加工前。

再メッキ加工前。

再メッキ完成。ウオーターラインパイプ再生。

エンジン組み付けボルト類仕上げ。

再メッキ加工前。前後キャリパステーは損傷が激しいためGPZ400Rより流用。

再メッキ加工前。

再メッキ加工前の車体組み付けボルト類。

再メッキ完成。

再メッキ完成。

車体組み付けボルト類、エンジンガード取付。クランプは一つ折れたため製作。

足廻り組み付けボルトはメッキ処理再生。

インナーチューブも再メッキ処理で、蘇る。

アッパーケース仕上げ。

ロアケース仕上げ。

ピストンクリアランスは規定内のため、ピストンリング交換のみ。

プラグホールねじ山、修整。シリンダヘッド面ゆがみは規定内。

カムカバー。

クラッチカバー(左)スプロケカバー(右)。

ウオーターポンプ(左)カムチェーンテンショナー(右)。

ラジエーター仕上げ。

ラジエーターガード(上)サーモスタットハウジング(下)。

GPZ400R流用の前後キャリパ。

全て欠品のため研磨処理後ペイント仕上げ。

メーターマウントブラケット(上)クラッチホルダ(左下)シフトペダル(右下)。

サスリンクO/H

ステップ再生。

金属部分を黒染め処理後防錆コーティング処理。オイルライン仕上げ。

ミッションベアリング、スタータクラッチ全て交換。

クラッチ部品は使用可能だった。

ピストンリングのみ交換。

バルブクリアランス調整作業。

エンジン完成。

パウダーペイント処理後の部品。ボルト類の多さに少々びっくり!?

タップ通し作業。

GPZ400R用アルミスイングアームにサスリンクを組み付け。

フロントフォーク、三又取付。

ダウンフレームはGPZ400Rアルミ製を加工し、ペイント処理。サイドスタンドも同様。

テールカウルはお客様の要望でGPZ400R用を装着するため、シートフレームを加工した。

リアサスペンション。

エンジン搭載。補器類セットアップ作業。

クラッチワイヤーは欠品のためGPZ750ターボ用を使用。

ブレーキホースは前後ともステンメッシュブラックコーティングノーマル風に。キャリパのシールはZ1000R用を流用する。

バックミラー欠品のため'07モデルZ1000のミラーを流用。

GPZ400R用テールに変更。

オーナーの要望でシートアンコ抜き加工をする。


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